脳震盪はなぜ危ないのか?
結論から言います。
脳震盪は「少し頭を打っただけ」に見えても、
命に関わる可能性があるから危険です。
スポーツ現場では特に、
「大丈夫そう」「本人がいけると言っている」
この判断が、一番危ないこともあります。
今回は、スポーツに関わる人に向けて
脳震盪についてできるだけ分かりやすく説明します。
まず脳震盪とは?
脳震盪とは、
頭や首に外からの衝撃が加わり、脳が揺さぶられて一時的に脳の働き(神経機能)が低下した状態
のことを言います。
少し難しいので、簡単に言うと
脳がダメージを受けて、正常に働かなくなっている状態です。
画像検査で異常が見つからないことも多く、
「大きなケガじゃない」と思われやすいのが特徴です。
脳震盪の主な症状
脳震盪では、次のような症状が出ることがあります。
頭痛 めまい 吐き気 ぼーっとする 集中できない 記憶が抜ける(衝撃の前後を覚えていない)
重症の場合には
けいれん 意識障害 呼吸がおかしくなる
など、命に関わる状態になることもあります。
どんな場面で起こるのか?
脳震盪は、さまざまなスポーツで起こる可能性があります。
転倒・転落 (例:柔道の投げ技)
選手同士の衝突 (ラグビーのタックル、サッカーの競り合い・ヘディングなど)
打撃 (ボクシングで顎を打たれる など)
押されて倒れ、頭の後ろを強く打つ
強い衝撃だけでなく、予想外の当たり方でも起こるのが脳震盪の怖さです。
倒れてしまった場合(命が最優先)
もし選手が
意識がない ずっと倒れたまま けいれんしている 呼吸がおかしい、または分からない
このような状態の場合は、迷わず119番通報してください。
周囲に人がいれば
「あなたは119番を!」
「あなたはAEDを持ってきてください!」
と役割をはっきり伝えましょう。
※ まずは自分の安全を最優先に行動してください。
意識・呼吸がある場合に大事なこと
意識があり、呼吸も問題なさそうな場合でも
必ず競技を中断させてください。
これだけで
症状が悪化するリスクは大きく下がります。
ただ医師以外は確定はできません。
「これは脳震盪だ!」と決めつけず、
「脳震盪の可能性があるかもしれない」
この判断で止めることも大切です。
病院を受診するなら、、、
状態がおかしいと感じたら、
できるだけ早く病院を受診しましょう。
病院にも専門があります。
脳神経外科 スポーツ整形外科
など、脳やスポーツ外傷(ケガ)に強い医師がいる病院が望ましいです。
なぜすぐ復帰してはいけないのか
脳震盪後、十分に回復しないまま再び頭に衝撃を受けると
セカンドインパクトシンドロームが起こる可能性があります。
これは
少しの衝撃でも 重篤な脳障害 最悪の場合、命に関わる
非常に危険な状態です。
そのため、脳震盪と診断された場合は
しっかり休み、段階を踏んでから競技復帰することが重要です。
じゃあなぜ「亡くなる可能性がある」と言われるのか
セカンドインパクトシンドロームは、
起こる頻度自体は多くありません。
ただし問題なのは、
一度起こってしまった時のリスクが、異常に高い
という点です。
通常の脳震盪であれば、
適切に休み、段階的に復帰すれば回復するケースがほとんどです。
しかし、
ちゃんと回復していない状態で再び頭に衝撃を受けた場合、脳は自分を守ることができず、
脳が急激に腫れる→脳の圧が一気に上昇する→ 呼吸や意識をコントロールできなくなる
といった状態に陥ることがあります。
この状態になると、
短時間で命に関わる危険な状況になる可能性があります。
じゃんけんの例えで考えると
僕と30人で、一斉にじゃんけんをします。
このじゃんけんには
「勝ちと負け」しかありません。
勝てなかった人は、その時点で全員負けです。
負け=亡くなる それぐらいのイメージでいいです。
それぐらい本当に危ないと言うことです。
大事なのはここ
セカンドインパクトシンドロームは
「必ず起こる」ものではありません。
ただし、
起きた場合は、命を落とす可能性がある。
だからこそ、
絶対に起こしてはいけないのです。
伝えたいこと
確率が低くても 0ではなく しかも結果が「命に関わる」
この条件がそろっている以上、
「大丈夫そうだから続ける」判断は、してはいけない。
スポーツより大切なものは、
命です。
まとめ
脳震盪は軽く見てはいけない 疑ったらまず競技中断 診断は医師に任せる 命を守る判断が最優先
スポーツは大切ですが、
命より大切な試合はありません。
